中華タブレット 原道 N70双撃を買った話
中華パッド買ったのでなんか書く。
原道のN70双撃。ヅアルコアCPU搭載のすごいやつだよ。
概要
原道: http://www.yuandaocn.com/product_details.aspx?id=28
安卓平板Wiki: http://www38.atwiki.jp/novo/pages/84.html
SoC
RockChipのRK3066。40nmプロセスだそうな。
CPUは最大1.6GHzのCortexA9デュアルコア。GPUはMali400MP4。
他のSoCで言うとGalaxyS2などに採用されているSAMSUNGのExynos 4210に似たスペック。
ディスプレイ
7インチの1024x600IPSパネル
IPSなので視野角はそれなりに広く、寝ながらブラウジングも快適。
解像度は7インチタブレットとしては標準的な1024x600だが、スマホのディスプレイ解像度がサイズの割に高いため比較するとどうしても荒く見える。
特に文字を読むならやはりもうワンランク上の解像度が欲しいと感じるが、価格を考えれば仕方ないところ。
1280x800のN70双撃HDも出るようだ。
他の中華パッドで1280x800の製品だとCUBE U30GTやainol NOVO7 fireがある。
10k未満の低価格タイプはともかく、これからの7"タブは1280x800が主流になっていくんだろう。Kindle fireの7"も同じだし。
動画再生
RockChipsのサイトによると"RK30xx supports almost full-format video decoder by1080p@60"とのこと。
具体的に書いてないがとりあえず大抵の動画フォーマットのデコードはハードウェアでサポートしているようだ。
最近のスマホ、タブレット向けSoCは大抵の動画は再生できるのであまり気にしても仕方ない感はあるが、とりあえず簡単に試してみた。
MX動画プレイヤー使用。ESファイルエクスプローラから母艦Windows機の共有フォルダのファイルを再生した。
H/W - H/Wで再生可
S/W - S/Wで再生可
MPG(MPEG1/mp2): H/W
AVI(DivX/mp3): H/W
AVI(MS-MPEG4 v2): S/W
WMV(WMV7/WMA8): S/W
WMV(WMV9/WMA9): H/W
地デジTS: H/W
基本的に再生できないものはないと思っていい。
あと当然h264/aacのmp4も再生できる。
発熱
熱いぜ熱くて死ぬぜ。
充電中に熱くなるのは当然だが、充電中でなくてもブラウジングしているだけで結構な熱を持つ。
当然と言えば当然だが、負荷のかかる作業(動画再生、ゲームなど)をするとさらに熱くなり、これ大丈夫かとちょっと心配になった。
背面にアルミ板でも貼ったら快適になるような気がする。やらないけど。
ファームウェア
安卓平板WikiのN70双撃ページでいろいろ紹介されている。
CWMが使えるようになったのでフルバックアップが楽になった。
N70dualcore feriross_mod
feriross氏(blog 天馬の飼葉)作のファーム。
私はシリアルZZ版なので@20120816を使っている。
CM9などのように細かい設定ができるといったことはないが、日本人が使うのに実用的な改良がされたファーム。feriross氏に感謝。
CyanogenMod 10
言わずとしれたCM10のN70版。
既知のバグとして画面回転時の画像乱れ、動画プレイヤーでのHWデコード再生不可などがある。
後者の問題はローカル再生もDLNA経由にすれば(BubbleUPNP使う)改善するぜ!って書いてあるけどまぁ普通に考えて不便。
CyanogenMod 9
言わずとしれたCM9のN70版。
最初のリリースの時に使ったが、Google Playでアプリインストールする時に出る子ウインドウの表示がおかしかったのですぐferiross_modに戻った。
備忘録
基本的に安卓平板WikiのN70双撃ページを見てれば困ることはないと思う。
が、私が困ったことをここに書く。
ファームウェアアップデートのためのドライバインストール
安卓平板wikiに記載の通りなのだが、やり方間違えていてしばらく悩んだ。
79 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2012/07/12(木) 17:45:31.33 id:zSIGcHa7
自分はちょっと違う手順でやってる
1.本体の電源OFF、USBケーブルは抜いておく
2.RKBatchToolを実行
3.言語を英語に(左端ボタン)
4.更新するFWのimgファイルを指定する
5.音量Up押しながら、USBケーブルをつなぎ、電源ON
(最初のFWアップのときのみ、win側でドライバインストール)
6.PC側でUSB認識の音がして、RKBatchToolの[1]が緑色に変わる
タブが認識されたのでボタンを離す
7.RKBatchToolでUpgradeボタンを押すと更新がはじまる
ここの5.でUSBケーブルつないだ後、電源を入れようとしてもドロイド君が倒れてる画像が表示されてしまって悩んでいた。
ちゃんと手順通り"音量UP押しながら、USBケーブルをつなぐ"までやれば、画面は真っ黒なままだが電源は入っている。(ここで電源ボタンで電源入れたりすると上で書いた状態になる)
この時点でPC上では"不明なデバイス"が認識されてるのでそれに対してドライバを入れる。
画面真っ黒なので電源入ってないと思い、電源ボタン押したりしてはいけない。
普通に電源入れると"不明なデバイス"ではなく"N70"と表示されるが、"N70"と表示されている時はADBドライバなどを入れたりする時に使うのでファームウェアアップデート時のドライバとはまた別。
…と、こんな基本的な部分で四苦八苦してしまった。
MicroSDに書き込み不可になる
Amazonベーシックの16GBと、Kingmaxの4GB(398円)を試したが、高い頻度で中身が壊れて書き込み不可になる。
ほぼ実用にならないレベル。
散々悩んでFAT32だから壊れやすいのかと思い、NTFSでフォーマットしたら改善。
てっきりたまたま不具合の固体にあたったのかと思っていたが、その後2chの原道スレで同じ症状が報告されていた。
2スレ目から見てたので気づかなかったが、N70ユーザーの間では周知だったようだ。
NTFSにすれば壊れないかと思いきや、それでも壊れることはあるそうな。
ちなみにWindowsでSDカードをNTFSにフォーマットするには、カードリーダーの書き込みキャッシュを有効にする必要がある。
カードリーダーのプロパティ>ポリシータブ>高パフォーマンスにチェック
http://bthehb.wordpress.com/2012/02/28/novo-7-extsd-fix/
最初は↑と同じ症状かと思っていたが関係なかった。
まとめ
購入してから1ヶ月ほど使っているが、短所の中で一番気になるのは発熱。
仕方ないとはいえ、手に持ってるとどうしても気になってしまう。
Novo7 fireやPIPO U1などのアルミ筐体系タブレットはその辺どうなのだろうか。
あとはUSBコネクタとMicroSDカードスロットへのアクセスにフタを開けないといけないのが不便。
デザイン面の都合かもしれないが、防水ってわけじゃないんだからフタはなしにしてほしかった。
あとはainolと違い原道はソースを公開していないので、CFWの開発が活発ではないのが残念なところだろうか。
と言っても自分で開発するわけじゃないんだが。
下に長所と短所をまとめたら短所ばかりやけにたくさん出てしまったが、中華パッドに鉄板なしと言うし*1N70双撃は十分使える端末だ。
サクサク動作するし非常に満足している。
スマホでテザリングできるから外でもネットは使えるし、携帯キャリアが売ってる超高価なタブレットを買うのがあほらしく感じる。*2
と言いつつMEDIAS TAB ULを触ったら、思いの外軽くてちょっと欲しいと思ってしまった。ばからしいくらいの価格差を出してまで買おうとは思わないが…
今度中華パッド買うならディスプレイが1280*800でSoCのプロセスが28nm*3になったらだろうか。来年の今頃にはCortex-A15系のSoCを搭載した端末が同じくらいの価格で買えるといいな。
長所
- IPS液晶
- サクサク動作
- コールドブートが早い*4
短所
- 熱い。
- Bluetooth非対応
- MicroSD(FAT32)の不具合
- 空気タップ問題*5
- フタ付のMicroUSBコネクタ、MicroSDカードスロット
- MicroUSB充電不可&変なACアダプタ*6
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