Logicoolマウス MX-Rのスイッチ不良を改善する
ロジクールのマウスはMX-Rに限らずスイッチの故障が多いことはよく知られており、ネットで調べれば多くの故障・修理報告を見ることが出来る。
私のMX-Rは購入後1年程度でチャタリングの症状が出始め、ほどなくして左ボタンが完全に効かなくなってしまった。
その際は保証期間内ということもありメーカーに連絡して新品に交換してもらったが、最近になってまた左ボタンがおかしくなってきた。
チャタリングで何が困るかというと、ドラッグがまともに使えなくなってしまうことだ。
ドラッグ中にクリックが切れて(?)しまい、ドラッグアンドドロップの操作はもちろん、ブラウザなどでの範囲選択もままならない。
今回は保証期間も切れているし、MX-Rは代わりになるようなマウスがない*1ので自分で修理することにした。
当初はMX510*2からスイッチを移植しようと思ったが、調べてみるとスイッチを洗浄するだけでも改善するようなのでまずはそれを試みることにした。
一応お約束として書いておくと、分解すればメーカー保証外になるし、ここに書いてあることは実行しても直ることを保証するものではありません。
試す場合は自己責任で。
各種チャタリング対策参考サイト
今回参考にしたサイト。先人たちの試みに感謝。
マウスチャタリングキャンセラ
ソフトウェアで設定した閾値以下の連続クリックを無効化するソフト。
今回の私の症状はこのソフトでは改善することができなかった。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se455786.html
静電気を逃がすことによるチャタリング改善
静電気を逃がすことにより、チャタリングが改善するそうな。
電源オフにして数回空クリックするだけでいい。
ロジマウススレwiki:http://logimouse.x0.com/pukiwiki/index.php?FAQ#nfecea36
コンデンサ追加によるチャタリング対策
こちらはちょっとハードルが高い。スイッチの入力部にコンデンサを半田付けする。
分解手順を詳しく解説してるサイトが多く参考になる。
http://mono-zukuri.net/blog/archives/2007/11/logicool_mx610.html
http://rikuto00.blog129.fc2.com/blog-entry-11.html
http://www.songofwind.com/?p=446
マイクロスイッチ非分解でアルコール洗浄
マウスを分解できればあとは簡単。手軽な方法。
http://ameblo.jp/zakoba/entry-10396219268.html
マイクロスイッチを分解しての洗浄
目的は↑と同じだが、スイッチを分解して洗浄する。今回私はこれを実行した。
下記サイトは大きな拡大写真があってわかりやすい。
http://minase.on.arena.ne.jp/logicool/
マイクロスイッチを交換
スイッチを新品に交換してしまう。
一番確実だが半田付けが必要。スイッチはネット通販だとオムロンのサイトやマルツパーツ館で買える。
http://blog.digital-squad.net/article/213731592.html
http://tm8blog.blog74.fc2.com/blog-entry-406.html
分解写真
参考サイトに詳しい写真がたくさんあるが、文章だけというのも味気ないので貼っておく。
ネジはT6トルクスだが手持ちにないのでマイナスドライバで代用した。
分解写真各種
左から、センサ以外全てのパーツを外した状態・ホイールを取り付けた状態・バッテリを取り付けた状態*3
画像サイズ制限があるのか大きいのでアップロードしたがつぶれてしまった。
上部カバーとをつなぐフレキケーブルのコネクタ
黒いツメを持ち上げるとケーブルをスルッと抜くことが出来る。バッテリマウンタを取り外してから作業すると楽。
ケーブルの向き(裏表)は確認して覚えておくなり写真を撮るなりしておくこと。まぁ間違えても挿し直せばいい話だが。
マイクロスイッチ分解
黒いカバーは左右の小さなツメで引っかかっているだけ。カッターなどを隙間に差し入れて持ち上げれば外れる。
白いスイッチ部はかなり小さいのでなくさないよう注意。カバーを取る前に上からテープで貼っておくと楽。
結果
洗浄した結果MX-Rは見事に復活。チャタリングもなく正常にドラッグできるようになった。
あとは再発しないかどうかだが…ひとまずこのまま様子を見てみようと思う。
しかしMX-Rと同じ機構のホイールを使った機種はもう今後でないだろうし、そろそろ別のマウスを使うことも考えないと行けないだろうか…